周辺が見えにくい(視野が欠ける)
周辺が見えにくい・視野が欠ける・視界が欠けるといった症状がある時は、症状が急激に出現したか徐々に出現したかで大きく2つに分けられます。
急激に周辺が見えにくい・視野が欠ける・視界が欠ける
目に見えている景色や書類の一部が灰色~黒っぽく欠けて、見えなくなる症状が数日~数週間で急に感じられるようになった場合です。
以下のような病気が考えられます。
網膜剥離は前兆として、飛蚊症(黒いものが飛んでみえる)や光視症(白い稲妻のような光が見える)が出ることが多いです。
硝子体出血は糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症が元々ある人で、墨を流したような赤黒いものが拡がってきて、だんだんと視界全体が暗くなることが多いです。
網膜動脈閉塞症は突然に目の前がほぼ真っ暗になり、10分以上経っても回復しないのが特徴です。
網膜静脈閉塞症は上か下かの半分はほぼ問題なく見えているのが特徴ですが、中には全体が見えなくなる人もいます。
閃輝暗点は歯車のようなものが見えた後、頭痛が発生します。
脳梗塞は手足の痺れや動かしにくさ、呂律が回らないなどの症状があります。
徐々に周辺が見えにくい・視野が欠ける・視界が欠ける
気が付くと(たまたま片目で見たなどのきっかけが多い)見えない部分があることに気が付いたが、いつからかはまったく分からない、という場合です。
以下のような病気が考えられます。
緑内障は片目だけに起こることもあるので、両目で見ていると非常に気づきにくいです。
網膜剥離は近視の方で比較的若い方に起こる場合、ゆっくりと症状が進行するため進行に気づきにくいです。
網膜色素変性は特に夜間など暗いところでに見えにくい(夜盲)という症状が先行する事が多いです。
脳や神経の病気(腫瘍や変性)でも視野が欠けることがあります。