目の中に黒いものが飛んで見える状態を「飛蚊症」と言います。

目の中に黒い点や、輪っか、糸くずのような物が浮かんで見え、視線を動かすと少し遅れて付いてくるのが特徴です。

白い壁など、明るいところを見ていると自覚しやすいです。

飛蚊症の主な原因

飛蚊症の原因としては、後部硝子体剥離といって加齢に伴う生理的な飛蚊症が大半を占めます。

特に目に悪さをすることはなく、多くの場合は数ヶ月程度で気にならなくなります。

通常は40−50歳頃に自覚することが多いですが、近視が強い方は20歳ごろでも飛蚊症を自覚する人もいます。

病的な飛蚊症に注意

ただし、病的な飛蚊症として網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血といった病気が隠れていることがあり注意が必要です。

網膜裂孔は網膜に穴が開いてしまう病気で、網膜剥離に進行することがあります。

網膜剥離は網膜が脈絡膜から剥がれてしまう病気で、視界が欠けたり、視力が低下したりして、放置すると失明する可能性があります。

硝子体出血は目の中で出血が起こる病気で、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症、網膜剥離、加齢黄斑変性、網膜細動脈瘤破裂など、様々な目の病気が原因で起こり、視力が低下します。

 

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病的な飛蚊症の特徴

病的な飛蚊症の場合、レーザーや手術などの治療が必要になります。

突然飛蚊症が生じた、飛蚊症の数が増えた、視界の一部が欠けて見えるようになった、視力が低下した、などの場合は病的な飛蚊症の可能性があるため早めに当院を受診してください。