緑内障の治療
緑内障とは
緑内障とは、網膜の神経が障害を受けて視野が欠けていく病気です。
加齢に伴い網膜の神経は徐々に薄くなっていきますが、緑内障の方は網膜の神経が薄くなる速度が早いのが特徴です。
網膜の神経が薄くなるにつれて、徐々に視野が狭くなっていきます。
視野障害が進行して中心の視野が障害されると、著しい視力低下を生じます。
最悪の場合失明に至ることもある病気です。
緑内障の症状
緑内障の症状には、以下のようなものがあります。
- 視界の一部が欠けて見える
- 中心は見えるが周りがぼやけて見えにくい
- 中心がほとんど見えず、周りの視界がわずかに感じられるのみである
緑内障が恐ろしい病気である2つの理由
①症状に気付きにくい
緑内障の恐ろしい点の1つ目は、初期の段階では自覚症状がないことです、
片目の一部分に視野が欠けているところがあっても、日常生活では両目で見ているため、反対側の目が視野をカバーしてしまい、症状に気付きません。
視野が欠けていることに気づいた時には、既にかなり進行していることが多いです。
初期の段階で緑内障を発見するには、現状では眼科を受診して視野検査を受ける以外方法がありません。
②緑内障は進行し治らない
緑内障の恐ろしい点の2つ目は、緑内障は神経の病気であり、一度障害されてしまった神経が元に戻ることはないことです。
さらに緑内障は時間が経つとともに確実に少しずつ進行していきます。
そのため、自覚症状がない早期の状態で緑内障を発見し、適切な治療をすることが非常に重要になります。
40歳を超えたら自覚症状がなくても定期受診を
40歳以上の5%、70歳以上の10%が緑内障と言われており、緑内障はけっして珍しい病気ではありません。
一度失った視野は取り戻すことができないので、40歳を超えたら自覚症状がなくても眼科を受診し、定期的に眼圧検査・眼底検査・視野検査などの検査をすることをお勧めします。
緑内障の治療
緑内障は眼圧の上昇が原因の一つとされています。
緑内障の治療は眼圧を下げることが基本になります。
眼圧を下げる方法として、点眼薬での治療やレーザーによる手術、外科的な手術があります。
基本的には点眼薬での治療が第一選択になりますが、緑内障の種類や進行具合によっては、最初からレーザーや手術が必要になることもあります。
いずれにせよ正確な診断と状態の把握が重要ですので、当院を受診してご相談ください。
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